「シームレスニット」は機械の仕様ではなく、買い手の言葉です。シームレスニットの製造先をお探しでご連絡をくださるブランドの多くは、実際には三つのまったく異なる構造のいずれかを想定しておられます。どれが正解かは、シルエット・目標上代・使う糸で決まるもので、どの技術がいちばん格上に響くかでは決まりません。
このページは三つの道を並べて置きます。それぞれが原価に何をもたらし、フィットに何をもたらし、どういう場面で正解になるのか。本物の一体成形をご希望と決まっている場合、技術的な詳細はホールガーメントニット製造のページにあります。WHOLEGARMENTは島精機製作所の登録商標であり特定の機械技術を指します。一方のシームレスは、縫い目のない/縫い目の少ない構造群を広く指す一般名称です。当社が両者を意図的に呼び分けるのは、この違いこそがお見積りの中身を決めるからです。
日本は、単価そのものより仕上がりと検品の精度が問われる市場です。国内のニット産地は縮小と職人の高齢化が進み、生産の多くが輸入に切り替わった一方で、店頭に並ぶ一枚への要求水準は下がっていません。加えて調達先を一国に集中させない「中国+1」の考え方が定着し、横編みを自社に持つ小回りの利く供給元が探されています。ただし正直に申し上げると、日本のブランドが前提にされがちな50〜100枚単位の小ロットは当社の範囲外です。当社の最小ロットは色別・サイズ別に250枚で、そこは呼び方を変えても動きません。
機械が身頃と両袖を四枚のニードルベッドで同時に編み、編んでいるその最中に接合します。機械から降りた時点で立体で、事実上完成しています。脇にも肩にも袖下にも縫い目がなく、リンキングする箇所がありません。島精機がWHOLEGARMENTとして展開しているのがこれで、当社は自社で稼働させています。機械稼働時間あたりでは最も遅い道であり、原価表の最上段に来る理由もそこにあります。
各パーツを最終形状のまま編み上げます。機械が針を増減させて袖ぐり・袖山・衿ぐりを形づくるため、裁断が発生しません。その後、リンキングマシンで目と目を合わせて接合します。縫い目はありますが、裁断した端をミシンで縫い合わせたものではなく、編み地の端どうしを平らにつないだ接合です。プレミアムニットの多くはこの構造で組み立てられており、これも自社で編んでいます。フルファッションの詳細はこちら。
編み地を反で作り、マーキングして裁断し、通常のミシンで縫製します。ジャージー相当の軽い製品には速い方法ですが、パーツの端はすべて裁断した生地端であり、マーキングの分だけ残布が出ます。当社の自社生産は横編みに限られるため、この道は自社では編みません。ジャージーやラウンジウェアの企画は、そう明示したうえで検証済みのニットパートナー網を通します。全体の比較は横編みとカットソーの比較にまとめています。
ご依頼がどちらにも振れうる場合は、そうおっしゃってください。ご決断の前に両方の構造でサンプルを編みます。間違った構造で1ロット流すより、そのほうが安く済みます。
完全無縫製が最上段、その下にフルファッション。さらにフルファッションの中でも、シンプルな型と柄の作り込みが強い型とで差が出ます。テックパックごとに、実現可能な道それぞれの製造原価レンジをお出しします。これは工賃のみで、糸は市況に応じて別建てです。
無縫製の型は、平らなパーツの寄せ集めではなく一つの立体プログラムです。そのため開発の負荷は最初の1型に集中します。同じ型のリピートではこの作業は繰り返しません——プログラムはすでに保管されています。
無縫製には出せる縫い代がありません。フィットの修正は縫い直しではなくプログラムの書き直しです。最初の無縫製ベースパターンでは、フィッティングを1回多めに見込んでください。フルファッションならパーツ幅を2枚のサンプルのあいだで調整します。
どの構造を選んでも色別・サイズ別に250枚です。1型を3色5サイズで展開すれば3,750枚になります。機械にかかる時間は構造で変わりますが、最小ロットは変わりません。
成形して編むことには、宣伝で足すことも引くこともできない物理的な帰結が一つあります。機械が最終形状のまま編み出すため、裁断マーキングが存在せず、裁断くずがほぼ出ません。一体成形の無縫製はさらにリンキング代の分もなくします。フルファッションはそれをわずかに残し、カットソーは両方を残します。
当社はこれを「廃棄ゼロ」ではなく「ほぼ」廃棄ゼロと呼びます。この但し書きは、監査で指摘されるより先に当社の口から聞いていただくほうがよいと考えています。編み出しの糸、捨て編み、不良品は依然として出ます。
当社は横編み機22台——WHOLEGARMENTを含む島精機15台とStoll CMS 7台——を3ゲージから14ゲージで稼働させ、50名超の自社スタッフ、月産およそ100,000枚の生産能力で運営しています。この構成こそがこのページの要点です。無縫製とフルファッションの両方が自社の工場の床にあるため、同じチームが1冊のテックパックから両方の見積りを出せます。たまたま導入している設備のほうへ誘導する必要がありません。
二つ、はっきり申し上げます。当社はニット専業のメーカーです。横編みを自社で行い、織物のカテゴリーは一切扱いません。そして、ある型が自社機の範囲から外れるときは、検証済みのニットパートナー網を通します——そのことを隠さずお伝えします。設備の一覧は生産能力のページに、実際に手がけた企画はこれまでの仕事にあります。Kiwi Giyimは2010年からガジアンテップで編み続けており、創業者のMehmet Özbakırが自ら率いています。
WHOLEGARMENT(ホールガーメント)は島精機製作所の登録商標で、身頃と両袖を同時に編み、機械上で接合してしまう一体成形の技術を指します。対してシームレスは買い手が使うより広い一般名称で、本物の一体成形と、平らな接合が数か所だけ入るフルファッション成形編みの両方を含みます。WHOLEGARMENTはすべてシームレスですが、シームレスとして売られているものがすべてWHOLEGARMENTというわけではありません。技術的な全体像はこちらにまとめています。
いいえ、ここは先に申し上げます。当社の自社生産は横編み専業です。完全無縫製のWHOLEGARMENTとフルファッションは、ガジアンテップの自社工場で自分たちの機械で編んでいます。編み地からパーツを裁断して縫製するカットソーニットは自社では行っておらず、これは検証済みのニットパートナー網を通します——隠れた下請けではなく、そう明示したうえでの運用です。
色別・サイズ別に250枚です。当社が扱うどの構造でも同じ最小ロットです。したがって1型を3色5サイズで展開すると3,750枚になります。サンプルには最小ロットがなく、試作は1点単位で、複雑さに応じて80〜180米ドルです。
いいえ。そしてそれは、サンプルが失敗してからではなく、実現可能性の確認段階でお伝えします。複雑なインターシャの配色、ローゲージの太い柄編み、面で切り替えるブロッキングの強いシルエットは、フルファッションのほうがきれいに納まり、見え方もほぼ同じところまで到達します。一体成形が最も力を発揮するのは、ファインからミドルゲージの、すっきりしたモダンなシルエットです。
1枚あたりでは、通常は高くなります。無縫製はリンキング工程を完全になくしますが、機械が1枚を抱える時間が長く、産出量の低下が工賃の節約を上回るためです。テックパックごとに、実現可能な構造それぞれの製造原価レンジをお出しします。技術の名前ではなく数字でご判断いただくためです。
成形して編むということは、裁断マーキングが存在せず、裁断くずがほぼ出ないということです。機械が最初から最終形状で編み出します。一体成形はさらにリンキング代の分もなくします。これは事後の埋め合わせではなく、発生源での削減です。ただし当社はこれを「廃棄ゼロ」ではなく「ほぼ廃棄ゼロ」と呼びます。編み出しの糸、捨て編み、不良品は依然として出るからです。
はい。家庭用品品質表示法に基づく繊維の組成表示と原産国表示、JIS L 0001の取扱い表示記号による洗濯表示を、ご指定どおりに自社で付けて出荷します。織ネーム、下げ札、個包装も同様に自社で装着し、店頭に出せる状態でお渡しします。お見積りはFOBまたはDDPでご提示し、輸送日数・インコタームズ・通関手続きはその段階で確定します。現時点で日本とトルコの間に発効済みの経済連携協定はないため特恵関税の適用はなく、適用税率は品目分類に応じて輸入時にご確認ください。最小ロットは色別・サイズ別に250枚のままで、1型を3色5サイズなら3,750枚です。
調達に関するその他のご質問はよくあるご質問のページにまとめています。
テックパック、スケッチ、またはお好みの現物をお送りください。1営業日以内に、実現可能性の確認、実現可能な構造それぞれの製造原価レンジ、そして忌憚のないご提案をお返しします。